購入した銘柄

 

こんにちは。2021年2月よりマレーシア株投資を始めたTOMOです。


日系の楽天トレードから銘柄を調べ購入しています。


4銘柄目となる今回僕が購入した銘柄は、TENAGA NASIONALです。

 

TENAGA NASIONALのデータ


概略

TENAGA NASIONALの主要データは2021年3月4日現在でこんな感じです。  

・業種:化石燃料電気事業
・従業員数: 36307人
・時価総額: 59,100.21M RM(約1兆5000億円)
・PER(株価収益率): 16.49
・PBR(株価純資産倍率):1.05
・配当:4.05% 
・公式サイト:https://www.tnb.com.my/
※楽天トレードより引用


楽天トレードには「Business Summary 」という企業に対する概略があるのですが、そこの文章を日本語訳するとこうなります。


「Tenaga Nasional Berhadは、マレーシアで電力会社を運営しています。
 当社は、電力の発電、送電、配電、販売、およびその他の関連サービスの提供に従事しています。
 その部門には、発電、送電、配電が含まれます。

 発電部門は、マレーシア半島で火力発電施設と水力発電スキームからなる発電資産のポートフォリオを運営および維持しています。
 さらに、4つ以上の独立系発電事業者(IPP)の運用と保守もサポートしています。
 約6つの火力発電所と3つ以上の水力発電スキームを運営しています。

 送電部門は、マレーシア半島全体の会社とIPPによって生成された電力を、配電部門のネットワークにリンクしています。
 電力はまた、ナショナルグリッドを介して産業顧客に直接送られます。

 配電部門は、エンドユーザーへの配電を行っています。」
※Google翻訳利用


電気事業について勉強しないと難しそうです。


経済産業省資源エネルギー庁の電力供給の仕組みによれば、
>電力は、発電所 → 送電線 → 変電所 → 配電線 の経路をたどり、各ご家庭まで供給されています。
>また、電力の供給システムは、 (1)発電部門 、 (2)送配電部門 、 (3)小売部門 の大まかに3つの部門に分類されます。
とあります。


「電力の発電、送電、配電、販売、およびその他の関連サービスの提供に従事しています」
ということは、TENAGA NASIONALは単純に発電から各顧客へ電気を送るところまでノンストップで行っているということですね。


ちなみに僕の住んでいるコンドミニアムも電気についてTENAGA NASIONALから明細が届き、毎月支払いをしています。

 

直近の株価と売上のチャートはこんな感じです。


株価チャート

引用:https://klse.i3investor.com/servlets/stk/chart/5347.jsp


売上・税引後利益チャート

引用:https://www.malaysiastock.biz/Corporate-Infomation.aspx?securityCode=5347

 

売上は2017年に凹んでいるように見えますが、決算月が変わった(8末→12末)だけなので問題なしと言えそうです。


2020年はコロナの影響で国民負担を下げる名目でコロナ以後15%の一律割引があり、僕も恩恵を受けていました。


売上の低下はちょうど15%なので割引が理由と言えそうです。


売上が下がっても利益率・利益があまり変わっていないのは謎ですね。。

単純に計算式から考えれば経費も下がったということかと思います。


論理的にはこれで終わりでも良かったのですが、念の為確認してみました。


Analyst Briefing Presentation – 2020 – Q4という資料の34ページ目に売上(Revenue)・営業費用(Operating expenses (without depreciation)の欄がありました。

引用:https://www.tnb.com.my/assets/quarterly_results/Analyst_Briefing_FY2020.pdf


2020年の売上は上にも記載していた通り、43976M RMで昨対比-6963M RM(-13.7%)。
2020年の営業費用は26510M RMで昨対比-6862M RM(-20.6%)。


 売上が下がる分を費用の削減で綺麗に相殺しているということが分かります。


具体的にどのような費用を削減したのかは分かりかねますが、使った電気の計測と明細の投函を毎月ではなく数ヶ月おきに行う時期もあったので、それだけでも人件費は浮いていると予想できます。
(いやその仕事無くして給与払っていないとしたら、それはそれでどうなんだ?と思いますが)

 

まとめ

TENAGA NASIONALは日本で言う東京電力、しかも電力自由化前の無双状態な東京電力の立ち位置と捉えて過言はない企業です。


ちなみに経費の欄を探すに当たって、「KLCI企業のTOP30の中だと配当No.1だよ」とドヤッするページがありました。


配当自身は横ばい~増加傾向にあり、株価は下落傾向にあるので、%に直すとかなり有利な状況なのですが、株価の下落を株主還元により食い止めたいという思惑を感じられそうです。


株価収益率を示すPERは16.49と決して利益率がめちゃくちゃ高いわけではないので、配当で無理はせず4%以上を維持する程度に頑張って欲しいと思います。

 

余談


余談ですが、マレーシアのクアラルンプールは電気供給がかなり安定しています。


2年以上住んで一度だけ停電したことがありますが、30分程度で復旧し翌日TENAGAの服を着た作業員が数名コンドミニアムに来ていたので地域一帯というよりコンドミニアムに対する送電に何か問題があった程度のように推測できます。


フィリピンやベトナムでは結構電力の不安定さを感じることが多く、最近では中国でも電気不足が叫ばれ、日本でも電力自由化に伴って電気代が半端なくなったというニュースが最近ありました。
Yahooニュース 「電気代8万円、ぎゃー」利用者衝撃 新電力料金急騰、想定外 背景にLNG不足

整ったインフラと物価の安さ・自然災害の少なさを考えると、マレーシアは本当にバランスの良い住むに適している国のように感じます。

 

By TOMO@KL

2018年3月に働くことを辞め、MM2H(10年滞在可能なビザ)を取得して2018年12月からマレーシアのKLCCに在住。 "他人に迷惑をかけない範囲で自由きままに生きる"をモットーに、寝たい時に寝て起きたい時に起きて好きなことをする生活をしています。いつまで続けるかは未定です。